提案書の最初の仕事は、情報の種類を分けること
Claudeへ商談メモを渡す前に、内容を「確認済みの事実」「お客様の希望」「こちらからの提案」「まだ聞いていないこと」に分けます。この区分をせずに完成原稿を頼むと、希望や仮説が確定事項のように見える文章になっても、後から気づきにくくなります。
この記事は特定機能の性能テストではなく、AIで下書きを作るための仕事の設計です。道具が変わっても、根拠と未確認を残す手順は役立ちます。Doaではヒアリングからたたき台を作り、デザイン側の追加の疑問を二人で整理する流れを大切にしています。
原稿の前に作る、四列のメモ
| 種類 | 想定例 | 提案書での扱い |
|---|---|---|
| 事実 | お知らせは現在、事務担当が更新している | 課題の前提として記載 |
| 希望 | 更新のたびに迷わず進めたい | 目指す状態として記載 |
| 提案 | 入力表と公開前の確認票を作る | 提供内容として合意を取る |
| 未確認 | 月に何件更新するか、最終確認者は誰か | 質問として残す |
この表は説明用の想定例です。実際には発言日時や元資料の場所を社内用の欄へ残すと、あとで確認できます。お客様へ提出する資料からは、内部の検討メモや不要な個人情報を外します。
最初に「見出しだけ」を頼む
長い原稿を一度に仕上げる前に、誰が読むかと、その人が決めたいことを指定します。社長が方針を決める資料と、現場担当が使い方を確認する資料は、同じ順序になりません。商談中に説明するなら、話す内容と紙面へ残す内容を分ける必要もあります。
添付メモを、事実・希望・提案・未確認に分類してください。
次に、経営者が支援範囲を判断するための見出しを作ってください。
各見出しに、必要な根拠と不足する情報を添えてください。
数字やお客様の発言を補わず、不明な点は質問のまま残してください。見出しが「会社概要→強み→サービス一覧」だけなら、お客様の疑問へ戻ります。「今の何を変えるか」「どこまで頼めるか」「社内に何が残るか」を先に置く案と比較してみましょう。順番の良し悪しは一般論ではなく、読み手の決定に必要な情報で判断します。
領家A
提案の理由と、聞き取った事実を追えると、お客様との確認がしやすいです。
領家B
未確認を小さい注記で隠さず、制作に入る前に質問として返したいですね。
本文を作り、二段階で確認する
- 見出しごとに使う事実を割り当て、短い本文を作る。
- 事実確認の担当が、名称・金額・条件・日付と、言い切りの根拠を照合する。
- 提案内容の担当が、実際に対応できる仕事と、納品する範囲を確認する。
- デザイン側が、紙面の情報量、比較の軸、図解にする箇所を整理する。
- 修正後の文章で、確定事項と未確認事項が混ざっていないか見直す。
AIへ「誤りを探して」と頼むことは補助になりますが、それだけを確認完了にはしません。元の資料や本人への確認が必要です。特に、実績数、成果率、最短納期などは、説得力を増やすために生成した数字を使わないよう注意します。
デザインへ渡すのは文章だけではない
各ページに、伝えたい結論、読者にしてほしい判断、使う写真や図の候補を書きます。比較表なら、何と何を、同じ項目で比べるかを先に決めます。項目の多さより、判断に必要な差が見えるかを優先します。
写真の仮置きと掲載可能な写真も区別してください。イメージがよくても、まだ利用できるか確認していない素材は完成原稿の一部にできません。文章と素材の確認状態を一緒に管理すると、最後の差し替えで説明が食い違うことを減らせます。
「便利になります」を、確認できる提案へ直す
たとえば「更新を便利にする」という希望だけでは、何を作るかも、何を納品すれば完了かも決まりません。担当者が現状の更新例を一件用意し、次のように書き分けます。実際のお客様の評価や実測値ではなく、原稿整理の想定例です。
現状:更新するたびに素材を探している
希望:担当者が迷わず更新したい
提案:素材の保管先と入力項目をそろえる
納品:入力表、更新用の型、確認手順
未確認:更新担当者と、承認する人
完了条件:別の担当者が一件を更新できるこの形に直すと、AIが書いた「効率が大幅に上がります」という説明を、提供する仕事に置き換えられます。削減時間が必要なら、導入前後に同じ作業条件で測る計画を別に作ります。期待と実績を同じ欄に入れないことが大切です。
領家A
提案することと、すでにできたことは分けて伝えます。
領家B
範囲が明確なら、図解や見出しでも迷いにくくなります。
完了の目印と、詰まったときの戻り先
別の担当者が資料を見て「何を提案し、どこまでが依頼範囲か」を説明できれば、構成の確認は一歩進んでいます。もし説明が毎回変わるなら、文章を磨く前に、対象と提供内容の合意へ戻ります。文字を減らした結果、重要な条件が消えていないかも確認します。
作業時間は下書き生成だけでなく、聞き直し、照合、修正まで含めて記録します。Doaへは構成だけ、デザインだけ、ヒアリングからの整理まで相談できます。社内では最終的な事実と約束を確認し、Doaは読み手へ伝える順序と見せ方を整えます。
- 事実・希望・提案・未確認を分けた。
- 見出しごとに、答える疑問が決まっている。
- 数字と約束を元資料で確認した。
- 写真・図の使用可否と確認担当が分かる。


